歯科用マイクロスコープを使用した
「 精 密 根 管 治 療 」
歯髄(しずい)とは歯の内部にある神経のことです。歯髄は歯に栄養を送る大切な役割を果たしています。再発が起こる原因は・・・
① 感染部位の取り残しがあった
② 唾液中の細菌が歯の内部に混入した
が主な理由です。当院では感染の制御された環境下で歯科用CTやマイクロスコープを使用し精密根管治療をおこないます。
歯の根管治療はとても細い歯の根の中を治療する為、裸眼だけで治療の成功を得ることは非常に困難です。マイクロスコープ(歯科顕微鏡)を使用すると歯の内部など、細部の状態を目でしっかりと確認できる為、適切な診断や精度の高い処置が可能となります。
一般的に画像診断装置として普及しているのはレントゲン( 2D )ですが、精度は「歯科用CT(3D ) 」の方が優れています。
歯科用CTを使用すると通常のレントゲン撮影では発見が困難な根尖部の病変や手つかずの根管を確認できます。根管治療の成功率を向上させるのにCTスキャン画像は大きく貢献するのです。
ラバーダム防湿法とは、ゴムのシートを歯に装着して治療することです。アメリカの根管治療の専門医は、治療の90%でラバーダム防湿をしています。しかしながら、日本の歯科治療の現場におけるラバーダム防湿の施術率は低いのが現状です。ラバーダムを使用することで、唾液と歯との接触を無くし、唾液と一緒にバイ菌が根管に入り込むのを防具ことで根管への細菌の感染を防ぎます。根管治療の成功率を上げることが可能です。
根管内の感染を除去する器具(ファイル)としてよく使用されるのがステンレスファイルですが、当院は「ニッケルチタンファイル」を使用しています。根管内は複雑に入り組んでいる為、根管の形状に合わせてファイルも変形しなければ感染源を取り残してしまう可能性があります。ニッケルチタンファイルは柔軟性があり、入り組んだ根管でもより精密に感染を取り除くことが可能です。
【根管充填とは】きれいになった根管内に最終的なお薬(ガッタパーチャー)を詰めて根尖を封鎖することです。お薬(ガッタパーチャー)を詰める際に、バイオシーラー(Bio-C Sealer)を併用し、周りを緊密に封鎖させることで細菌の侵入を防ぎます。硬化することで《 シーラー自体が膨張する 》という性質があるので細菌の侵入を防ぐ効果があります。
根管治療 風景